南イタリア遠征記
〜グランブルーの青い海と俊輔に逢いたくて〜

☆出発前てんやわんや編☆


★旅のきっかけ
それはJの誘いで始まった。
Jとは2002年9月に開催された「たびそら」の親睦会で知り合った。旅好き、サッカー好きという共通点から、あっという間に意気投合。たびそら東京支部の他のメンバーと共に飲み会を重ねて親交を深めてきた。

30代男性のJは某超大手企業のエンジニアで将来は安泰のはずだった。しかし、自分の生き方に疑問を持ち、2003年9月7日に無期限の世界一周の旅に出てしまったのである。(『あいのり』の前振りみたいだ・・・。)

ブラジルのリオ・デ・ジャネイロを皮切りに南米の旅を続けていたJが「4月頃にイタリア入りするから一緒にセリエA観戦をしよう」と誘ってきたのが去年の11月(12月だったっけ?)のこと。
今まで何度もイタリアへ俊輔の応援に行こうと思いながらも決断できなかった私だが、今回は「行く」と即答。Jに誘われなかったら、俊輔がいるうちにレッジョに行けなかったかもしれない。ありがとう、J。


★降りかかる災難の嵐
早速どの試合を見に行くか検討開始。
Jのアイドルであるロベルト・バッジオが所属するブレシアとの対戦が見られたらベストだったのだけど、残念だがレッジーナのホームでのブレシアとの対戦は既に終わっている。

じゃあ日本人対決を見ようということで4月25日のパルマ戦を選択。「俊輔とヒデの両方が見られてお得だね♪」と浮かれていたら、ヒデは冬のメルカートでボローニャへ移籍してしまった(涙)。

それでも俊輔が見られれば本望さと気を持ち直したところに、日本サッカー協会が4月25日のハンガリーとの親善試合を発表。何故にリーグ戦のある日に戦前試合を組むのでしょう。日頃から協会を批判している私への嫌がらせか?

代表への思い入れの強い俊輔のことだから、ジーコに呼ばれたらパルマ戦を捨ててハンガリーへ行ってしまうかもしれない。リスクを回避するために5月9日のミラン戦観戦へ予定を変更することも考えたが、それだとGWの最中なのでエアチケット代が倍額に・・・。パルマ戦の時期なら13万で済むのに、ミラン戦の時期だと25万を超してしまう。た、高すぎる〜!!

あれこれ散々悩んだが、俊輔の事務所が企画するパルマ戦オフィシャル観戦ツアーが催行されるので、ツアー客のために俊輔は絶対にレッジョに残るだろうと自分を安心させ、そのまま変更無しで計画を進めることに。

ところが、俊輔電撃入籍のショックからかキャンセルが相次いだらしく、催行人数割れでツアーは中止になってしまった。なんてこったー!!

以来、ハンガリー戦への欧州組召集関連記事に一喜一憂し、悶々とする日々が続く。
更にはオフィシャル・ツアー中止のちょっと前に、Jから予定変更のメールが届いた。私達はレッジョ入りする前にシチリア島観光を組み入れていたのだが、Jはラパスで発熱性の下痢にかかったりして旅程が狂ったため、イタリア入りがパルマ戦ギリギリになるという。

レッジョで合流ということは、シチリアは一人ぼっちかぁ・・・。普通は女性の一人旅は危ないと心配されるものだが(だって行き先はマフィアの巣窟シチリア、ゴッドファーザーの世界よ!←いつの時代の話でしょう)、悲しいことに私は「シチリアだろうとアフリカだろうと、こいつは一人で大丈夫」と周囲から絶対的な信頼を得ている女である。いえ、別に、本当に大丈夫なんだけどさ。一人旅は何度かしているし・・・。

でも英語圏以外の国を一人で旅するのは初めてのこと。迷子の天才の私としては、言葉の通じない国で無事に目的地にたどり着けるのだろうかと、ちょっぴり心細さを感じていた。


★同行者登場
実はパルマ戦オフィシャル観戦ツアーには、俊輔ファンの間では有名なうさこさんが参加されるはずだった。うさこさんとはメールでイタリア情報を交換し合い、レッジョで食事をご一緒する約束をしていた。
向こうでワインを飲みながら3人でサッカー談義に花を咲かせることを心待ちにしていたのに、土壇場でのツアー中止。あんまりだ・・・。きっとうさこさんだって、レッジョ行きを諦めきれないに違いない。

そこで、突然のツアー中止に落ち込むうさこさんを思い切ってお誘いしてみた。旅は道連れ、世は情け。お会いしたことは一度もないが、俊輔を愛するもの同士、気が合わないわけがない。二人で行けば、より楽しい旅になるはず。

数日後、なんとシチリア島からレッジョまでフルで同行してくださるというお返事を頂けた。
やったー! 思いがけず同行者を得ることができ、PCの前で喜びの舞を踊るリーメイであった。



☆往路あれこれ編☆

★うさこさんとご対面
4月17日土曜日。新越谷午前6時40分発のエアポートリムジンバスで成田空港に向かう。
車内は3割程度しか席が埋まっていない。ガラガラで快適である。上野か日暮里でスカイライナーに乗るしかなかった頃に比べると便利になったもんだ。

8時40分に第一ターミナルに到着。
うさこさんと待ち合わせているABCのカウンター前に行くが誰もいない。近くのベンチにどかっと腰掛け、スーツケースを開けてごちゃごちゃと荷物の整理を始める。
しばらくすると背の高いジーンズの上下を着た女性がキョロキョロしながら歩いているのが目に入った。メールで送ってもらった写真に似ている。うさこさんかしら? 

荷物をとっ散らかしたまま立ち上がり、その女性を見つめていると、こちらに気が付いて笑顔で小走りに近付いてきた。やっぱり、うさこさんだ!

うさこさんは私と同じ身長165cm。目線の高さが一緒なので話しやすい。俊輔のお母さん世代なのにスレンダーでお洒落でかっこいい。話し方も知的で品があってステキである。
互いに「はじめまして。よろしくお願いします」と挨拶を交わした後は、初対面とは思えないくらい話が弾む、弾む! 俊輔のこと、日本サッカーのこと、互いの仕事のこと。夢中になって話しているうちに、あっという間にローマに着いてしまった。



<うさこのサイドチェンジ>
成田に到着し、ABCのカウンターまでは行ったものの、アリタリアのカウンターが目の前にあると思っていた私は、去年集合した場所がツアー用だったことに気付き焦る。
先に荷物を受け取るべきか、トイレに行ってからにしようか、いや、そんなことよりリーメイさんはいずこに??

アリタリアのカウンターのほうに行ってたらどうしよう。目印は赤いバッグに赤い靴。
ちょっと離れたとこのベンチでスーツケースを広げてる人が赤いバッグだけど、靴が見えない。トイレを探すふりをして、さりげなく観察するが微妙に・・・見えない(汗)。

でもさ、あの荷物の整理のしかたのテキパキさ加減が、なんともリーメイさんのイメージなんだわ。声をかけたものか迷ってウロウロしているうちに、目が合ってしまった。
けど、その<なんとなく人待ち顔>を見た瞬間に、「きっとこの人だ!」という気がして、思わず近付いてしまう。(だって、ほかにだれも探してくれてる人いないんだもん)靴の色なんぞ見てやしませんでした。
ああ、写真のリーメイさんと同じだ!(あたりまえ)



★アリタリアについて
成田−ローマ間はボーイング777で快適だった。液晶パーソナルTVが付いているし(話に夢中で使わなかったけど)、シートはゆったりしているし、柔らかいし。
それにシートをリクライニングさせると、背もたれを倒した角度と同じ角度だけ座席部分が傾く。つまり、膝の部分が持ち上がってお尻の部分が下がるので、体が前にずり落ちていかない仕組みになっているのだ。画期的だわ〜。また、自分の好きなように高さや角度を調節できるヘッドレストやフットレストも付いている。
このように機体は申し分ないんだけど、サービスがねぇ・・・・・・。

12時間のフライトで、離陸後の食事の後は、着陸間際に軽食が一回だけ。幾らなんでも手を抜きすぎじゃないでしょうか? 3〜4時間に1回くらいの割合でドリンクサービスがあるアメリカの航空会社と比べちゃうとちょっと・・・。アメリカ系がサービス過剰なのかもしれないけど。


★トランジットin ローマ
ローマに着いた私達はトランジットが4時間もあるというのに一目散に国内線ターミナルを目指した。何故かというと、この日レッジーナはアウェイのキエーボへの移動日で、17:20発ヴェローナ行きに乗る可能性が大なのである。

私たちの飛行機は定刻の17:10よりも早く到着した。もしヴェローナ行きが遅れていたら、国内線のロビーでうろうろしているレッジーナの選手達を捕まえられるかもしれない。
ひょっとしたらローマの空港で俊輔と遭遇!?と、ドキドキしながらフライトインフォメーションボードを見上げたら、ヴェローナ行きは定刻どおりだった。ガックリ。

イタリアの飛行機のくせに、何で時間通りに飛ぶんだよ〜!(完全な八つ当たりですな。はい。)


★子供達のアイドル?
国内線のターミナルはたいした店も入っていなくて暇を潰すのが大変。
俊輔も飛行機が遅れて乗り継ぎに失敗したときは、こんなしょぼい所で何時間も過ごしているのかぁ。

とりあえずマックの店先にあるテーブルに腰掛けた私たちは、何も買わずに平気で長時間そこで粘る。だけど誰も何も言わない。さすがイタリアだわ〜。

ふと店の中央が騒がしいことに気付いて目を向けると、体格のいい男の人に子供達がまとわり付いて、サインや写真をねだっていた。誰かしら。芸能人? スポーツ選手? サッカー選手ではなさそうだけど(セリエAの選手を全員知ってるわけじゃないけどね)。

その男性は延々とサイン&写真攻めにあい、せっかくオーダーしたハンバーガーとコークに手を付けることも出来ない。空港という人の多い場所柄、後から後から子供達が押し寄せてくる。大変だ、こりゃ。

しかし、その男性は嫌な顔一つせず、溢れるばかりの笑顔で全員の要求に応えている。偉いなぁ。
だけど子供以外はまったく彼に反応を示さないのが面白い。日本で言うところの『お母さんと一緒』の体操のお兄さんみたいな存在なのかしら。

ようやく人の波が途切れると、その男性は急いでハンバーガーをコークで流し込み、子供達に手を振りながらマックを後にした。去り際に目が合うと、とびきりの笑顔で5秒ほど見つめてくれた。さすがイタリアだわ〜。


★夕食はおにぎり
パレルモ行の国内線の出発時刻は9時10分。1時間ちょっとのフライトなので、機内食はまず出ない。
パレルモに到着して空港を抜ける頃には11時を過ぎるだろうから、今ここで食べておかないと夕食を食べはぐることになりそうだ。
だけど、あまりお腹が空いていないし、ここには美味しそうな店もないしなぁ。

うさこさんと話し合って、機内でもらった梅干しのおにぎりで済まそうということになる。このおにぎり、何故か唐突に機内で配り始めた。数か少なかったらしく、私の席の辺りで品切れになっていたけど・・・。
ゲートが開くのを待ちながらおにぎりを頬張る私達を、繁々と見つめるイタリアン達。「アジア人が不思議な食べ物を食べてるぞ」と思っているのかしら?

日本人は母と息子の親子連れ(年の離れた夫婦?)が1組いるだけで、他にはまったく見かけない。シチリアを訪れる日本人はまだまだ少ないのかな?


<うさこのインターセプト>
パレルモ行きの機内で
さすがに眠くなってきた。リーメイさんは出発前も寝不足だったようだから、相当お疲れの様子。1時間ほどで着いちゃうから、このまま寝ちゃうと、到着時に起きられるか不安だあ。

少しすると恒例の飲み物が配られる。リーメイさんはぐっすりお休み中で起こすのもかわいそうだし、私自身頭も回らないし、しゃべるのも面倒だったので一旦断ったが、お腹が空くかもしれないのでクッキーだけはもらっとこうかな。

と思ったら、お姉さん行っちゃったよ〜。じたばたする私を見兼ねたおじさんが(通路をはさんで隣)、親切にもお姉さんに声をかけてくれた。戻ってきてくれたお姉さんに、「その、それ、ちょうだい」と指で示す私。「ビスコット?」と言ってひとつくれた。ほんとはリーメイさんの分も欲しかったんだけど、言えなかった・・   




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